野口英世という人物は、生涯に渡ってじつに多くの人に支援され、支えられてきました。英世(当時の名は清作)は一歳半のときに囲炉裏に落ち、左手に大やけどをしてしまいます。指が癒着してしまい農作業などができない英世は必死で勉強をします。家が貧しく、紙を買うことさえもできなかった英世でしたが、一生懸命勉強した結果、優秀な成績を修めました。

そして、英世にとって生涯の恩師となる小林栄先生との出会いが訪れるのです。英世は小林先生に憧れ、教師を目指したこともあるほどの存在です。英世の才能を見出し、高等小学校への進学を勧めてくれます。小林先生には子供がおらず、英世はわが子のような存在だったといいます。英世の名も、小林先生が与えてくれました。

「英」は小林家に代々伝わる文字、「世」は世に名を馳せる人になれという意味を込めたそうです。高等小学校に進学した英世は、先生や生徒の支援により癒着した左手の手術を受け、動かすことができるようになります。その時手術をしてくれた医師が渡部鼎です。渡部鼎先生の影響で英世は医師を目指すこととなります。その後英世は小林先生から大金を借りて上京し、小林先生の妻は、渡米の際に蓄えを渡したといいます。野口英世にとって、生涯の恩師ともいえるのが、小林栄先生でしょう。